中学生にスマホをもたせるために準備したこと

中学生くらいのお子さんに初めてスマートフォンをもたせるご両親を対象に、「どんなことが疑問、不安か」ということを軸にいくつかの記事を書きましたのでそのご紹介です。

以前に長女の中学校入学にむけて、スマートフォンを安全に使うための設定などについてまとめた記事を書いたのがもう3年前になりますが、今年、次女にも中学校入学を機にスマートフォンを使わせることになったのでいろいろ調べてみたところ、状況が変わっている物もありましたので、改めて記事としてまとめました。

 

そもそも必要なの?

そもそも「本当に中学生でスマートフォンって必要なの?」というところが親御さんから見たときに疑問に感じられるかもしれません。
私や妻が、3年前に中学校に入学した長女の生活を見ながら考えると、現状では「ほぼ必需品と考えて良さそう」というのが現実的な答えになると思います。

「なんで中学生の生活にスマートフォンが必要なのか」とお思いかもしれませんが、ぶっちゃけると、スマートフォンが必要というよりは、中学生の生活の中ではLINEが事実上の必需品となっていて、「LINEを使うための機械でついでにゲームもできるし、なんならInstagramとかおしゃれかも」くらいの感覚だと思って良いと思います。
なので、スマートフォンが必要かどうかというより、現実的には「LINEが必要かどうか」と考えるべきですし、その答えは「中学生の生活にLINEはほぼ必需品」となると思います。

彼女たちが何にLINEを使っているかを見ると、

  • クラスのお友達との連絡。時間割とか宿題の情報のやり取り。もちろん雑談も。
  • 部活のメンバーとの連絡。スケジュール関係の事務的なやり取りや運営上の話し合いなど。
  • 仲のいい少人数でのグループ内でのわちゃわちゃしたおしゃべり。

という感じです。
どうしても我々大人目線で見ると、LINEで子どもたちは雑談して遊んでばかり、と見てしまいがちですが、実際には上記のような事務連絡的な要素が無視できないレベルで重要な位置を占めています。

もちろん、全員がスマートフォンユーザなわけではなく、実際長女のお友達の中にも

  • 携帯電話は持たせてもらってるけどガラケー。メールはできる。
  • そもそも携帯電話を持っていない。メールもできない

という子はいます。ただ、これだけLINEがコミュニケーション手段のデファクトスタンダードになっているなかでは、「コミュニケーション手段は大前提としてLINE。LINEを使えない子には、誰かが<LINEで話されていることのまとめ>を作ってあげて、メールで送る。メールも使えない場合には電話をかけて伝えてあげる」という構造になります。
これはこれで、ギリギリ成立していなくはないのですが、情報の入手は、中継をしてくれるお友達に完全に依存します。お友達も全てのやりとりをまとめるわけではありませんから取捨選択のプロセスが入ります。賢い子だとある程度情報の方向性をつけて渡せることにも気づくでしょう。そもそも「LINEを使えない子」は「情報を渡してくれる子」との関係が崩れると、クラスなり部活なりの情報が手に入らなくなるので、どうしても従属的な立場で接することになります。

正直、長女が中学生生活を始めるまでは、「ポリシーとして携帯を持たせないとかLINE使わせないとかも有りっちゃ有りかな」くらいに考えていたのですが、リアルな中学生たちの姿を見ていると、「親のポリシーの影響で子供の人間関係に不均衡が生じるくらいだったらきちんとした使い方で使わせたほうがベター」と強く感じています。

<LINE記事リンク>

勉強しなくなっちゃうんじゃない?

ご両親にとって心配事の中には、「スマホを渡したら遊んでばっかりになっちゃって勉強しなくなっちゃうんじゃないか」ということもあると思います。
長女を見ていたりお友達の話を聞いたりすると、確かにスマホを渡しっぱなしにしてしまったら、勉強に手がつかなくなることは無くはないというのが正直な感想です。

対策としては、スマートフォンを渡す際の約束をきちんとしておく、ということと、技術的な対策の2つがあります。
約束については、3年前に長女に渡したものをベースに今回2018年版を作り直してみました。
<ルール記事リンク>

技術的な対策の方は、二種類あります。まずは、iPhone限定になりますがiOS12から使えるようになった「スクリーンタイム」という機能をつかって、アプリごとに起動時間などの制御ができます。こちらはiOS標準の機能なので無料で使える上に、なかなか柔軟かつ強力な機能です。

<もうひとつのスクリーンタイム記事リンク>

もう一つの技術的な対策は、逆にAndroid限定になりますが、i-フィルターというアプリの機能を使って、アプリの起動制御をする事もできます。i-フィルター自体は、AndroidだけでなくiPhoneでも利用できるのですが、「アプリの起動制御」についてはAndroid版だけの機能になります。
<フィルタリング記事リンク>

これらのアプリやOSの機能を使うと、アプリの起動の制御(何時を過ぎたら起動しなくなる、とか、そもそもゲームは起動できなくする、とか)ができるようになりますので、約束での運用に加えて、技術的な対策もしておくべきだと思います。
なお、i-フィルターは有償アプリなのですが、LINEモバイルには一番安いプランでもi-フィルターがついてくるという特典があって、この一点だけでも、こどもに初めて持たせるスマートフォンはLINEモバイルで準備するとだいぶコストダウンに繋がります。
我が家では、父親(私)の中古iPhone+LINEモバイルのSIMというパターンで使っています。このあたりは、そもそも格安SIMって大丈夫なの?というご心配やコスト構造がよくわからない、ということもあると思いますので、下記記事を参考にしていただけたら幸いです。
<LINEモバイル記事リンク>

悪い大人との接点ができるのが怖い

特に娘さんをお持ちの親御さんの場合、これはとても心配だと思います。我が家も二人のムスメがいますので他人事ではありません。
LINEの利用とも関係してくる部分でもあります。まず、LINEで「誰とでも友だちになれる状態」にはせず、物理的に同じ位置にいることを前提とした友達登録(=ふるふる)か、相手のQRコードを読むあるいはこちらのQRコードを見せる友達登録に限定しておいたほうが良いでしょう。また、年齢確認をつかってIDから探せないようにしておくことも効果がありそうです。
<LINE記事リンク>

ですが、LINEの友達登録に使うQRコードは必ずしも物理的に同じ場所で見せ合う必要はなく、QRコードを交換して友だちを探す掲示板が多数存在します。
多くはゲームの攻略や友達作りのためのものですが、ここに子どもたちとの接点を作りたい悪意のある大人が紛れ込んでくる可能性は十分にあります。
これはもうLINE側の機能では制限できず、フィルタリングという手段で、こういった掲示板へのアクセス自体を制御する必要があります。フィルタリングは、こうした掲示板だけでなく、例えば刺激の強い(アダルトやグロテスクな)サイトへのアクセスも制御できるので、中学生がスマートフォンを使う上ではほぼ必須だと思います。フィルタリングのツールとしては、事実上i-フィルター一択です。
<フィルタリング記事リンク>

上でも書いたように、どういうカラクリかわかりませんが、LINEモバイルには一番安いプランでもi-フィルターがついてくるという特典があって、この一点だけでも、こどもに初めて持たせるスマートフォンはLINEモバイルで準備するとだいぶコストダウンに繋がります。このあたりは、そもそも格安SIMって何?大丈夫なの?というご心配やコスト構造がよくわからない、ということもあると思いますので、下記記事を参考にしていただけたら幸いです。
<LINEモバイル記事リンク>

子供が自分の個人情報を守れるのか心配

最近ちょっと下火になったというかあまりニュースにならなくなった気もしますが、中学生が初めてスマートフォンを持つというところでいうと、自分から個人情報をさらけ出しちゃうのも心配です。例えば自宅の住所や通っている学校などが分かる写真をSNSにあげてしまったり、飲酒、喫煙、悪ふざけなどの写真を公開してしまったりというようなものです。
これは、技術的な解決策というのはあまりなく、実効性がありそうなところとしては、i-フィルターなどのフィルタリングソフトでSNSへのアクセスを制限したり、SNSのアプリインストールを宣言したりということになると思います。
<フィルタリング記事リンク>
<アプリインストール記事リンク>

ただ、この種の問題は、技術的な解決策だけで止められるものではなく、どちらかというと「こういうことをするとこういうリスクがあるからやめておきなさい」という教育や運用の部分での解決策が必要になると思います。我が家で中学生になる子どもたちと取り交わしている約束について記事をまとめていますのでご参考になれば幸いです。
<ルール記事リンク>

子供が勝手にコンテンツや有料のアプリを買っちゃったりしたら困る

有料のアプリを子供が勝手に買ってしまったり、映画や音楽などのコンテンツを購入してしまい、あとで請求がたくさん来たらどうしよう…ということもご心配かもしれません。

まず、アプリについては、iPhone、Androidそれぞれに「親の許可を得ないとアプリの購入やインストールができないアカウント」を子供用に作成することが出来ます。Androidのファミリーリンクは私は実際の利用はしていないのですが、少なくともiPhoneで使える「ファミリー共有」を有効にしておくと、アプリを勝手に子供がインストールしたり購入したりはできなくなります。
<iPhoneのファミリー共有記事リンク>
<androidのファミリーリンク記事リンク>

コンテンツ(音楽や映画)についてはそれぞれのサービス次第、となってしまうので、一律に制限するのはなかなか難しいかもしれません。私は子どもたちと話した結果、一番欲しいコンテンツは音楽だとのことだったので、Amazon Music Unlimited のファミリー会員になっています。これだと、年間14,800円で6アカウントまで使えます。
<Amazon Music Unlimited記事リンク>
その他、私自身はファミリー会員になっていませんが、LINE Musicや、Google Play Musicといった聴き放題系サービスにもファミリー会員があるのでこのあたりは好みに応じて登録しておくのがよいかと思います。

結局何を買ったら月額いくらになるのかがよくわからない

スマートフォンのコストは「結局いくらになるのか」がちょっとわかりにくく出来ていることもあって、これから子供に持たせるにあたってどのくらいの金額を見込んでおけばいいのかという点で不安に思うかもしれません。大雑把に言ってスマートフォンのコストは「本体を買うのに必要な金額」と「通信をするために必要な金額」で出来ているので、「どんなスマートフォンで」「どんな通信をするか」が決まると大体の金額感が見えてきます。

我が家の次女の例で言えば、端末は私が以前に使っていたiPhone6 Plusを使い、LINEモバイルで音声通話が出来て5GBまでのデータ通信がついているプラン、という組み合わせになりますが、このパターンだと月々のコスト(いわゆる携帯代)は2,220円で済みます。一方、妻の明細を見てみると、端末はiPhone8、auで音声通話が出来て5GBまでのデータ通信がついているプランで、月々大体8,000円くらいです。このあたりのことについても記事をいくつか書いていますので、参考にしていただけたらと思います。
<スマートフォンのコスト関係の記事リンク>

出張講演承ります

以前から何度か、学校などで子供さんたち向けあるいは保護者の方向けに、このサイト内でご説明しているような内容についての講演をしてくれないかというご依頼を頂いていたことがあるのですが、当時は所属組織で「講演を含む副業は禁止」となっていたため、お断りさせていただいていました。

ようやく先日社内規定が変更され、副業が認められましたので、もし本サイトのコンテンツくらいの内容についての講演でよろしければ、お受けすることが可能です。
ご興味ある方は下記リンク先に情報をまとめておきましたので、ご連絡をいただけたらと思います。

出張講演のご依頼はこちらからお願いいたします

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