概要
本記事では、Arabaki の宿泊についてご説明します。基本的に一人でテントに泊まるような状況を想定しています。
てかそもそも、ソロ参加しようという方にとって「ひとりテント」の敷居が高かったりするんじゃないかなぁ、と思っています。でも大丈夫。防寒さえきちんとしてれば死にゃしません。防寒がダメだと死ぬかもしれないという意味でもあります(笑)。
「ひとりテントでフェス参加」のススメ
ひとりテント、とてもオススメです。でも、私自身、全然アウトドア派の人ではありません。
なんとなく、一人でテントに泊まるというと、登山に使うようなコンロとか組み立てたり、そういうのを想像しちゃうかもしれませんが、フェス参加のためのひとりテントということに関して言えば、そんなにガッツリした装備は要りません。なんといっても、酒も食べ物もそこらじゅうで売ってます。
大人数で来ると、やっぱりバーベキューとかやりたくなると思うんですが、そのための荷物を移動できるのは人数がいるからこそ。ひとりテントでひとりバーベキューというのもかなりそそるものはあるのですが、ちょっと荷物が無理だなぁ、と。
なので、思い切って酒と食べ物は現地調達に徹するというのがオススメです。多少並びますが、色々な種類の出店があって選びたい放題です。自分の好きなものだけいっぱい買い込んで、草原にどかっと座って、お酒飲みながら食べると美味いですよぉ。
ひとりテントのいいところ
なんといっても荷物が小さくて済むこと。私が使っているのは
ですが、このクラスのテントだと、たためば消火器一本分くらいのサイズになります。一つ注意点としては、このクラスのものは売り文句としては「2人用テント」とか書いてありますが、それは荷物を何も持たない人が二人寝れなくはないよというくらいの意味で、実際には一人用だと思っていいです。
逆に言うと、ひとりで泊まる前提なら、このクラスモのものを買っておけば荷物を含めてそれなりに快適に寝れます。
荷物については別記事で触れますが、着替えなどの洋服類と、雨対策を含めても大きめのバッグひとつで済むと思います。
あとは食べ物ですが、先にも書いたとおり、基本的には全てフェスの出店でまかなうのが気楽です。ただ、夜になると何も買えなくなってしまうので、最小限の食物と飲物は持っておいたほうがいいかもしれません。
テントの建て方・選び方
普段テント泊をしない方(私もこのカテゴリです^^;)にとって不安なのは、そもそもテント建てられるのか、というところかと思います。
大丈夫。建てられます。
この手のテントは、若干の差はあってもだいたい同じ建て方になります。
まずテントの構造ですが、二重になっています。服で言ったらインナーとアウターだと思ってください。服と違うのは、インナーとアウターは少しだけ(数センチ)離れています。このおかげで、雨が降ってもアウターだけが濡れて、インナーは濡れないので、テントの中にはしみてこないわけです。
大雑把に言うと、インナーの方は、三角形の牛乳パックのような形の袋状になっています。アウターは床部分がなく、ドームのような形になっています。
一般にイメージされるテントの形を作るのは、弾力性のある素材(たいていカーボンファイバー)の棒2本で、これをクロスさせてたわませることでいわゆるテントの形を作ります。
この棒にインナーを吊ることで袋状のインナーをテントの形にします。地面とテントが固定されていないとまずいので、インナーの四隅をペグという大きな釘みたいなもので地面とくっつけます。
その上に、ふわっとアウターをかけ、端っこをインナーとくっつけることでテントは完成します。
言葉にするとちょっと複雑ですが、慣れれば15分位で建てられます。特にフェスの場合、周りの人たちも同じタイミングでテントを建てているので、困っていたら多分周りの人が助けてくれます。
ここ、文章だけだとわかりにくいかと思いますので、後ほどどこかでいい感じの写真があればそれをベースにご説明を追記するかもです。
テントにあったら便利な機能
で、これからテントを買う、という方にはいくつか「あったら便利」な機能があります。
ひとつは、テントと地面との固定についてですが、上に書いたようにインナー自体の四隅には、ペグを打って地面とくっつけるための金具がついていますが、それとは別に、アウターと地面をロープで固定できるとなお安心です。
インナーと地面がくっついているだけだと、テントの底面と地面が固定されるだけで、それ以外の面は自由になってしまっているので、強い風が吹いた時などにテントが変形します。
弾力のある素材が梁になっているので変形しても大丈夫なのですが、あんまり風が強いと折れたりします。そもそも、寝ている間にテントが盛大に変形すると結構寝ていてドキドキします(最初のテント泊の時はいきなり強風だったのでそんな感じでした^^;)。
これを回避するために、アウターと地面をロープで固定する仕組みがついています。や、ちがう。ついているものとついていないものがあります。
ついているものを買うと、テントを外に引っ張る力で固定しておけるので、風に対する耐久力が断然強くなります。また、アウターを外側に引っ張っておくことで、インナーとアウターの間の空間を保持することができ、雨の侵入を防げます。
てことなので、せっかくなら、この仕組があるものを買うことをオススメします。商品の写真を見て、テントの外側にロープがついていればこの仕組がついています。
もう一つ。テントには前室というものがついていると非常に便利です。前室というのは、テントの出口のところにひさしがついているものです。
皆さんの家の玄関を思い出していただきたいのですが、玄関のドアを明けたらいきなり外ということはないと思います。たいてい、ドアを開けたところから一歩分くらいのスペースは屋根がついているのではないでしょうか。これがテントで言えば前室です。
こいつがついていると、例えば雨が降っていても前室で靴を履いて傘を開いて…という事ができます。そもそも、多少の雨が降っていても靴を外において寝れます。
また、女性のかたなら特に気になるかもしれませんが、前室がないと、テントの入口を開けると中が丸見えになってしまいます。前室があれば、テントの入口と前室の入り口の二重扉になるので、ちょっと安心かもしれません。
ということで、自分の持ち物の宣伝になってしまって恐縮なのですが、先にも書いた
が個人的には超オススメです。写真ではちょっとわかりにくいですが、アウターの両サイドに輪っかがついており、これでアウターを地面に固定できますし、前室もついています。このクラスのものだと、一番安ければ数千円位からあるので、それと比べると1.5倍位の出費にはなりますが、上記のような事を考えるとそれだけの価値はあります。是非ご検討ください。
その他、ひとりテント泊に必要なもの
テント以外に、一人テント泊に必要になるものをいくつかまとめておきます。
寝袋
これは必須です。後にも書くように毛布も持っていたほうがいいと思いますが、身体を完全に包んでおける寝袋は必須です。色々なタイプが有りますが、これはコストと好みの問題でいいと思います。ざっくりいうと、円筒形になっているものと封筒型になっているものがあります。私はたたみやすさで封筒型のほうが好きです。なお、私が使っているのはこちら。(追記:封筒型はガチで寒くて大失敗でした。詳しくは関連記事からどうぞ)
グランドシート
テントと地面の間に敷くシートです。必須ではありませんが、前日に雨が降ったりして地面が濡れている場合、これがある方が安心です。私はこれまで使っていなかったのですが、今年は
を買ってみようと思っています。
マット
テントの床面に直接寝袋でもいいのですが、地面は思ったより冷たいです。体温が地面に逃げていくのを防ぐためにマットがあると大分暖かくなります。
また、地面はけっこうデコボコしています。マットがあるとこの小さな凸凹を吸収してくれるので、寝やすくなります。
個人的には、小さなエアマットが好みです。これだと凸凹に加えて、多少の傾斜なら吸収してくれます。また、保温性もかなり高く、肌寒い季節でも安心です。私が使っているのは
なのですが、これは枕部分が一体化しつつも別室になっているのがポイントです。つまり、別に枕を持っていく必要はないのですが、「マットの空気は少なめにして枕は空気多め」とかの細かい調整がききます。地味なグッズですが個人的には強くオススメしたいです。
毛布
あったほうがいいと思います。ただ、ダウンジャケットなどを着て行ってそれで代用というのもギリギリありかも。私は去年結構寒かったので、念のため毛布を持って行こうと思います。
掃除機などがなくても圧縮できる
みたいな圧縮袋があると荷物をコンパクトに出来ていいかもしれません。これはグランドシートとあわせて今年初導入の予定なので、使い勝手などわかれば追記しようと思います。
なお、アラバキ関係の記事は、タグを付けてまとめてありますので、こちらも併せてご覧いただけたら嬉しいです!
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