前節は優勝候補の一角とされていた山形さんを相手に、オウンゴールで先制されるも終了間際に平戸選手のFKから深津選手のダイビングヘッドで追いつくというドラマチックな展開でした。
とはいえ、J1昇格に向けて勝数を25まで伸ばしたいという目標を考えると、いわゆる「上位チーム」からも3勝くらいはしたいわけで、この第2節、磐田さん相手になんとか勝利をもぎ取りたいところ。
事前に磐田さんとの対戦について予習したのはこんな感じでした。
スタメン
スタメンはこんな感じでした。
前線がナカシと平戸、SHが太田と岡田、ボランチにレオと海舟、SBが右に三鬼、左に奥山、CBが深津と水本、GKが福井。個人的には太田と平戸の位置を入れ替えたパターンも見てみたいところ。
サブはモギシュー、森下、高橋、吉尾、アーリア、デューク、鄭大世という布陣。それにしてもサブの豪華なこと…。
戦況タイムライン
では早速見ていきましょう。
00分〜15分
やはり開始早々磐田さんがかなり圧力をかけて攻撃をしてくる展開。
2分、かなり距離はあるもののいきなり遠藤選手のFK。ゴール前に放り込まれるも無事掻き出す。
直後、前方にラフに送られたパスに中島選手が猛然とダッシュしてボールを奪うが残念ながらファールをとられる。
5分、町田磐田ともに前から積極的にプレスを掛けていく展開。ボールを失ったところから磐田が一気に前線に駆け上がりシュートを放つも町田守備陣がよく守ってCK。
8分、磐田のバックパスからの乱れに中島が圧力をかけて幸先よく先制!!!状態いいねっ!!!
12分、カウンターの逆を取られて攻め込まれるが奥山が落ち着いてクリア。
13分、引き続き前線からのプレッシャーが効いている。佐野が中盤で奪って突破しようとしたところを磐田がファールで止めてFK獲得。
15分〜30分
15分、ルキアンが抜け出すがこれはオフサイド。
16分、右の中盤で太田が奪って左前線に大きく展開するが岡田には届かず。
17分、センターサークル際でFK獲得。蹴るのは平戸。ヘディングで折り返すがゴールには結びつかず。
19分、中盤でのパス回しから磐田がグラウンダーのミドルシュートを放つが福井がガッチリとキャッチ。
20分、中盤やや左寄りから磐田のクロスが入ってくるが福井がダイレクトキャッチ。
21分、中央でボールを受けた中島がミドルシュート。これは枠を外れる。
22分、中央でのプレッシャーを突破され、ペナルティエリア内左側からシュートを打たれるが福井がクリア。CKは福井がダイレクトキャッチ。
23分、ペナルティエリアからやや離れた中央付近で中島が後からのタックルで倒されてFK獲得。
24分、FKを蹴るのは平戸。前節の得点パターンに近いところ。ボールを奪われて一気に前に詰められるが組織的にしっかり守り、結果としてルキアンのファールを得たところで飲水タイム。
29分、右サイドでの崩しから左前線に大きく展開するがそれを奪われたところから磐田のカウンターを受け、ルキアンからのクロスを決められて失点。
30分〜45分
31分、前線で太田の戻しを深津からワンタッチで中島に入れ、これを受けた中島が粘って難しい体勢からクロスを上げ、中央で平戸がヘディングで決める。追いつかれた1分後に突き放すゴール!!!これは心理的にもものすごくいいタイミングでのゴールだ!
36分、右サイドから入れられたクロスにダイレクトであわせられるが福井がキャッチ。一瞬こぼれかけるがしっかり拾い直す。
38分、磐田のCKは福井がダイレクトキャッチ。
39分、早いリスタートから前線に運ばれるが弾き返す。守備のところで奥山が膝を痛めるが42分に戻ってくる。よかった…。
45分、中央から遠藤がふわっとしたクロスを嫌な位置に上げてくるが磐田のシュートは枠の上。
ATは4分。
46分、センターサークル付近で平戸、中島と倒され、中島のところでFK獲得。
47分、左から中央のルキアンにむけたクロスを上げられるがそのまま流れていってゴールキック。
49分、中央での攻防の中で前半終了。
前半のスタッツはこんな感じ。
ジュビロ磐田 | 1−2 | FC町田ゼルビア |
6 | シュート | 2 |
5 | 枠内シュート | 2 |
60% | ボール支配率 | 40% |
45分〜60分
後半スタート時点での交替は両チームともになし。
45分、右サイドからルキアンにクロスを入れられるが福井がダイレクトキャッチ。
46分、右サイドからのクロスをクリアしてCKを与えるがヘディングでクリア。
47分、左からのクロスを上げられるがクリア。そのボールを前線に運んで髙江から崩しにかかるが相手守備勢にひっかかる。
48分、ルキアンが自分で左サイドを駆け上がって前線に運んでクロスを上げてくるが福井がキャッチ。
49分、左サイドからルキアンに入るがクリア。その後右サイドを駆け上がるが太田が磐田の選手と交錯してFK獲得。磐田にイエローカード。
50分、左サイドから平戸のFKは磐田GKがキャッチ。
51分、左サイドから磐田のクロスが入るがそのままラインを割ってゴールキック。
52分、速攻気味の攻撃で左から磐田のクロスが入るが福井がキャッチ。
53分、ペナルティエリア外側の中央で粘った磐田がシュートを放つが枠の上。
56分、左サイドで粘られてボール保持されるがゴールキックとなる。
58分、ペナルティエリア内にボールを入れられることが増えてきた。
59分、遠藤のCKは守りきってゴールキックを得る。
60分〜75分
50分すぎからの我慢の時間帯が続く。ボールを奪っても奪い返される展開が目立ってくる。
60分、右からペナルティエリア内に侵入されるが水本がうまく守りきってゴールキックを得る。
61分、佐野が大きく右に展開して平戸のシュートにつなぐ。シュートは磐田の選手に当たってゴールラインを割りCK獲得。
62分、ここで選手交代。岡田に代わって長谷川、太田に代わって吉尾がIN。
63分、平戸のCKは磐田守備勢に引っかかる。
66分、磐田が左サイドから崩しにかかる。
67分、FKを邪魔したとして吉尾にイエローカード。
68分、後半の飲水タイム。
70分、右サイドから吉尾のクロス。合わなかったが面白いチャレンジ。
71分、右サイド深くまで侵入されたところから戻して左サイドに回され、そこからクロスを入れられるが守り切る。
73分、中盤右サイドで髙江からのパスを受けた吉尾が髙江に戻し、髙江から吉尾を越す形で平戸にパス。これを平戸がワンタッチでサイドに落とし、前進してきた吉尾がこれをさらにワンタッチで平戸の前方に。これがきれいな形でのワンツーになり、前に空いているスペースに平戸が侵入。前線で手をあげて待っていた長谷川に向けて平戸から絶妙のグラウンダーでのクロスが入り、これを長谷川が冷静に決めて3点目。素晴らしいっ!!!
75分〜90分
75分、ペナルティエリア内右側から打たれるが弾き返す。
76分、左サイドからルキアンに向けたクロスを入れられるがヘディングで弾き返す。
77分、ペナルティエリア手前右からクロスを入れられるが守り切る。
78分、足を攣った三鬼に替えてデュークカルロスIN。
80分、右からのクロスをクリアしてCKを与えるがヘディングで弾き返す。
81分、CKからのカウンターで中島が抜け出してミドルシュートを打つが枠には収まらず。
82分、中島に代わって鄭大世IN。この時間にこういった交代ができることのメリットは非常に大きい。
85分、ペナルティエリア内に侵入されるがサイドにクリア。
87分、右サイドからクロスを上げられるが福井がキャッチ。
89分、左からのアーリークロスに対して磐田の選手と福井が交錯するがトラブルなし。
90分、アディショナルタイムは5分。
92分、左からクロスを入れられるが福井がキャッチ。
92分、最前線で鄭大世のポストプレイから平戸がシュートを狙うが阻まれる。
93分、平戸にイエローカード。直後、左からアーリークロスを入れられるが福井が前に出てキャッチ。さらに前線で鄭大世が粘ったところからシュートを放つも枠の上。
95分、タイムアップ。町田が磐田に1−3で勝利!!!!!
最終的なスタッツはこちら。
ジュビロ磐田 | 1-3 | FC町田ゼルビア |
---|---|---|
13 | シュート | 9 |
9 | 枠内シュート | 6 |
61% | ボール支配率 | 39% |
戦評
いやー!!!いい試合でした。前線からのプレッシャーをかけたことによる1点目、追いつかれた直後にワンタッチの早いつなぎから崩しての2点目、押し込まれながらも右サイドの細かいパス交換で崩しての3点目、と理想的な形で得点を積み上げることができました。
特に後半はかなりな本数のクロスを上げられながらも中の選手が跳ね返して守り切ることができました。もちろん、外の選手がプレッシャーをかけていい形でクロスを上げさせなかった、ということもあると思います。
何よりも、「プレッシャーをかけて気持ちよくプレイさせず、速い攻撃の流れの中で点を取る」という形を磐田さん相手にできたということはこのあとの選手たちの自信にもつながる最高の結果だったと思います。
昨シーズンはメンバーの固定化とそれによる後半の失速というのがかなり明確な課題でしたが、今シーズン、ベンチにタレントを多く置いておける体制となり、途中交代で入った吉尾、長谷川アーリアジャスール、デュークカルロスがそれぞれに素晴らしい活躍をし、最後に入った鄭大世も前線で圧力をかけて磐田ゴールを脅かすことで最後にパワープレイをさせないという効果を発揮していました。昨シーズン、「本当は先発の選手でずっと乗り切りたいけど疲れてきているし交代させざるを得ない」という、いわば消極的な交代にとどまったことと比較すると、「そのポジションにこんな選手が入ってきたら手強いじゃないか」というプレッシャーを相手にかけるような、戦略的に積極的な交代ができていることの意味は非常に大きいのではないでしょうか。
あと、解説の方に言われ慣れてなくてドキドキしちゃったんですが、シュート9本のうち2/3(6本)が枠内シュート、そのうちの1/2(3本)が得点になっているということで、あれ、これ、ひょっとしてうち「決定力不足」が解消できてる?というのもすごくポジティブな要素だと思っています。
2021 | 試合数 | 消化試合数 | 残試合数 | 目標勝数 | 勝数 | 分数 | 敗数 | 残勝数 | 目標勝率 | 勝率 | 分率 | 敗率 |
上位 | 8 | 2 | 6 | 2.4 | 1 | 1 | 0 | -1.4 | 30% | 50% | 50% | 0% |
中位 | 26 | 0 | 26 | 15.6 | 0 | 0 | 0 | -15.6 | 60% | – | – | – |
下位 | 8 | 0 | 8 | 7.2 | 0 | 0 | 0 | -7.2 | 90% | – | – | – |
25勝に向けて
J1昇格のために勝手に25勝という目標を立てているわけですが、今回、磐田さん相手に勝利できたことで、シーズン通して上位チームから奪おうとしている4勝のうちの1勝を積み上げることができました。勝点という観点からも、上位チームと2戦して4という数字を積み上げており、かなり好調なスタートが切れたと考えています。
これで暫定の順位は2位となっています\(^o^)/
6節ずつ区切って戦績を見ていこうと思っているのですが、まず最初の区切りでいうと残り4節。ホーム東京V戦、アウェイ水戸戦、アウェイ甲府戦、ホーム金沢戦と「中位」チームとのゲームが続きます。目標達成のためには対中位戦において6割の勝率を目指しているので、この4戦で2勝ないし3勝したいところです。
次節はホームで東京ヴェルディさんとのゲーム。順位的にも近いところでのゲームになるので今後の展開に向けて重要な試合になるでしょう。来週も今週のような熱狂の週末になりますように!!!\(^o^)/
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