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13日鹿児島戦終了後のゴール裏で見聞きしたこと

=====10月15日昼 追記ここから=====
一部事実関係に間違いがあったことをTwitterでご指摘いただきました。ご指摘、本当にありがとうございます。

  1. 文中でコールリーダーからの発言としていくつかのメッセージを紹介していますが、その話をされていたのはコールリーダーの方ではなかったようです。どの部分がコールリーダーでどの部分がコールリーダーでないのか、私がわかっていないので(ごめんなさい)、文章としてはそのまま残していますが、少なくとも全てがコールリーダーの方の発言ではないと思われます。細かいところ分かり次第修正しますが取り急ぎご認識ください。
  2. 横断幕掲出中に近づいていらしたのは大友社長ではなく下川会長だったようです。認識できておらず大変失礼いたしました。この箇所については文中にて修正済みとなります。

以上2点、10月15日時点の修正となります。不正確な点があり申し訳ありませんでした。
=====ここまで=====

チームの成績は降格圏ギリギリのところで足元に迫る水をヒシヒシと感じる状況で、チーム名のこととかはとりあえず置いといて、まずは現地で応援すっか、ということで13日鹿児島戦に行ってきました。体調崩したり出張と重なったり、と不運も続いたので、気づいてみれば9月1日の千葉戦以来の野津田でした。

いつものように、前半はアウェイとの緩衝地帯付近、後半はゴール裏とバックスタンドの間くらいのところでの観戦。大抵ハーフタイムで座る場所を変更してます。ミーハーなのでゴールシーンを少しでも間近で見たいわけですよ。あとCKのときに大好きな平戸の背中をぐっと押してあげたい(物理的にではなく)という気持ちもあったり。

ぼく個人的には一番好きな観戦パターンですが、キャパに対して全然入場者が足りていないからこんな豪華なことが出来てしまうわけで、素人の未来予測として、来年は開幕からスタートダッシュ、課題だったホームでの勝ち星を重ねることで毎回ホーム入場者数もうなぎのぼりで、毎回時間ギリギリにいく僕はなんか端っこの方で小さくなって「くそー去年までは自由に席を移動できたのにっ!」とハンカチを噛むってところまでは見えてます。間違いない。

そんな観戦パターンなので、試合終了後はコーナーあたりの席で選手が帰ってくるのを拍手で迎えて(そういえば勝ててないからハイタッチって今年してないなぁ)、選手の移動に合わせてなんとなくゴール裏の近くまでズルズルと移動し、選手がピッチを去るところまでチャントで見送って、で、コールリーダーの話になるあたりで、さり気なくフェードアウトして帰路につくのがお気に入りの流れでした。

…なんですが、昨日はちょっとだけ違いました。

いつものようにさり気ないフェードアウトを華麗にキメようと思ったタイミングで、「横断幕出すので、ご協力いただける方は…」というコールリーダーの声が耳に入りました。

こちらの記事(たくさんの方に読んで頂き本当にありがとうございます)でも書いたのですが、僕はかなりライトな関わりのサポーターで、着ていっているものもゼルビーとタワレコさんがコラボした時の「NO ZELVIA NO LIFE」とか(めっちゃお気に入り)でレプリカユニフォームは持ってないし、ゴール裏でずっと飛び跳ねて応援するよりも、ちょっと離れたところで応援して、盛り上がる必要のあるときには手拍子も声出しもするけど、どっちかというとずっと手拍子するよりは、僕の両手は「いいプレーをした選手に盛大に拍手する」ためにあけておきたいようなそんなゆるふわ観戦なのです。なので、ぶっちゃけると、ゴール裏のような濃厚な(と勝手に思ってます)人間関係の中に入っていくのは得意でないし、コールリーダーの煽りとかもそんなに興味なかったりなので、率直な思いとしては「えー横断幕?別に揚げなくていいから僕はぼちぼち帰ろうかな」と思ってました。

…なんですが、昨日はちょっとだけ違いました。

色々な考え方の方もいると思うので、同意できる人だけで大丈夫です」「横断幕の掲出に反対の人も応援は一緒にできたらと思ってます」「応援には関係ないので、横断幕は選手がピッチを出てから掲出します」というメッセージを聞いて、「うむ、その立ち位置はおじさんちょっと気に入ったよ?」という気持ちになりました。

一度は座席のところから離脱して帰りかけてたんですが、掲げてる最中、コールリーダーから「これは僕の想像に過ぎませんが」というエクスキューズを挟んで「ゼルビアという名前を外したいのは藤田さんではないと思う」「歴史的経緯からFC町田というキーワードを残したかったのは下川さん、大友さんではないか」「そういったところの説明をして欲しい」「だから藤田さんにこれを訴えていきたい」「Twitterとかでも藤田さんやCyberAgent社への攻撃みたいなことはやめてほしい」というような話が。全体としてぼく個人的には違和感はなかったし、同意できる内容だったので、僕の目の前に来ていた横断幕を僕も支えて掲げることにしました。

途中で、「ちょっと過激なことも書いてあるんですが」とコールリーダーの方が言っててそれは何だろとは思ったのだけど、位置的に見えるものでもなく、まぁいっかとそのまましばらく横断幕を揚げてて、撤収のタイミングで離脱しました。そのあとバスの方に行く、という話は出てたけど、そこまではいいや、という感じでした。

…というところまでが、その場にいたおっさんとしての見聞きしたところ。

で、帰りの車中でTwitterみてみたら、横断幕の件は思ったより賛否両論ある感じでした。全体的には否定的な意見のほうが多いような印象。

まず、事実関係として、あの時、5本の横断幕が掲示されてました。

「このチーム名、エンブレムで積み上げたものはなんなのか」(上段左)
「ゼルビアを本当に失くそうとしている犯人は誰?」(上段右)
「FC町田ゼルビアの歴史を塗り替えるのではなくこの先も歴史を刻んでいこう」(中段左)
「ゼルビアというこの街の灯りを永遠に」(中段右)
「藤田オーナー ゼルビアの名前を残し、歴史に残る英断を」(下段中央)

各方面が反応したのは上段右の「ゼルビアを本当に失くそうとしている犯人は誰?」でしょう。僕も率直に言って悪手だったと思います。

他の組織団体もそうであるように、おそらくゴール裏も完全に一つの意思で統一されているわけではないでしょうし、掲出物の類のメッセージ性についても完全なコントロールは難しいだろうとは想像します。

ですが、僕が個人的にグッと来た、コールリーダーの言っていた、多様性を受容して交渉する、というメッセージと、「犯人は誰?」は正直マッチしていないように感じます。

おそらく、ですが「犯人は誰?」のメッセージを考え、書いた方々も「犯人の首をここにもってこいやっ!」ということではなく「誰なのかを知りたいんだ」あるいは「経緯を明らかにして欲しい」ということだったのではないかと想像します。この想像が間違っていて、本当に「犯人」を見つけ出して吊るし上げることが目的だったのであればごめんなさい、それは僕もうフォローも同調もできないや。

もし吊るし上げることが目的でないのであれば、やはりあの表現は悪手だったと言わざるを得ません。まず、かなり厳しい表現が写真という形で拡散され、それがサポーターの総意であるとみなされかねないという点が一つ。もう一つは「犯人は誰?」という表現をしてしまうことで、先方からの情報の出を自ら閉じてしまったということです。僕は後者のほうが大きな問題だと感じました。

実は同じ違和感は、横断幕を掲出している時にも一瞬感じたのでした。それは、下川会長が横断幕の方に歩み寄ってきて何かしらのやり取りをしていた時のこと。下川会長が何を言ったのかは自分のところからは全く聞こえませんでしたが、サポーターからの声(コールリーダーだったのかな?)ははっきり聞こえました。僕の記憶が確かなら「ゼルビアを失くそうとしてるのは誰なんだよ?」だったと思います。そりゃ答えられないっすよ、誰であっても

僕はもういい年のおっさんなので、それなりに面倒な交渉をしてきました。というかオシゴトなんて突き詰めたら作業と交渉の二種類しかないと思うんですがまぁそれは置いておくとして、おっさんの経験上、交渉は「あなたの話を受け取ります(受け入れるかどうかの判断は後回しにしてまずは聞きます)」という約束を最初に交換できると比較的穏やかに進められると思っています。

つまり「俺の言うことを聞け」と「俺の望むものをもってこい」は交渉において相手が「こいつと喋っても持っていかれる一方だからカードは超絶慎重にきらなくちゃ」と警戒される二大悪手だと思っていて、今回の「犯人は誰だ(俺に教えろ)」「失くそうとしているのは誰だ(そいつを突き出せ)」は、交渉の窓口をこちらから閉じる行為でしかありません。

同じことを聞き出したいだけであれば「『FC』『町田』『ゼルビア』の中からどれかを削らなくてはいけないとしたらどの順番でどれを削っていくか、その決断の経緯について教えて欲しい。こちらも思うところはあるから伝えるので、その上で調整させてくれないか」というのが、第一歩のように思います。

一方で、「犯人は誰だ、なんていう横断幕を揚げる奴らとは一緒に応援するのも嫌だ」というのも、まぁ選択肢の一つとしては否定しないのですが、今のチームの事情(降格圏ギリギリ)を考えると、今そこで溝を拡大しちゃうのももったいないよなぁと、貧乏性の僕なんかは思っちゃうわけです。

こんな状況の試合にも関わらず、お客さんは3,000人しか入らなかった。少なくともこの3,000人は、多少の意見や方針や表現の仕方の違いはあっても、可能な限り、緩くでいいのでまとまっていて欲しいです。そして、諸々の意見表出をする時、「これを口にしたらスッキリするかどうか」ではなく「これを口にしたら誰かを排除しないだろうか」と、0.5秒でいいので検討してから表現していけたら、最終戦までなんとか持ちこたえられるのではないかと思っています。

冒頭にも書きましたが、僕は個人的には来シーズンの予測として、開幕からスタートダッシュ、課題だったホームでの勝ち星を重ねることで毎回ホーム入場者数もうなぎのぼりという状況を根拠なく想像しています。そこに向けて、今はまず、全体としていい感じで試合に臨める空気を作っていくことが必要なんだと思っています。

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