我が家にスマートスピーカーが3機種揃ったので、色々比べてレビューしてみたいと思います。
比較の基準は色々あると思いますが、この記事での基準は
- 家族持ちがリビングに置く想定
- スピーカーとしての機能ではなくアシスタントとしての機能を重視
となります。あと、今回はスキルの数やその内容については比較の対象とせず、本体そのものの機能+デフォルトで備わっている機能での比較にしています。
比較する対象
この記事では、以下の3機種について比較します(到着順)。
LINE WAVE
Google Home mini (チョーク)
Amazon Echo dot (黒)
ハードウェアの比較
大きさ
並べてみるとこんな感じ。LINE WAVEはラインナップが大きい子しかないので必然的に一番巨大。Google Home miniはそのフォルムの影響で小さく見えるけど、実はEcho dotの方がちいさい。
細かな数字の比較はこちら。
LINE WAVE | Google Home mini | Echo dot | |
サイズ | 直径:86.25mm〜139.84mm 高さ:201.05 mm |
直径:98 mm 高さ:42mm |
直径:84mm 高さ:32mm |
重量 | 本体:998g | 本体:173g 電源:75g |
本体:163g |
ケーブル長 | — | 1.5m | — |
スピーカー
サイズ |
2.5″ 20W Woofer(x1) 1“ 5W Tweeter(x2) |
40 mm ドライバー採用 360 サウンド |
0.6インチ |
Bluetooth | 対応 | 対応 | 対応 |
外部入出力端子
どの機種も入力端子はなし。電源以外の出力端子があるのは Amazon Echo dotだけ。
LINE WAVE
LINE WAVEのお尻はこんな感じ。一番下は電源ケーブルのコネクタ。
Google Home mini
こちらはGoogle Home miniのお尻。正面の穴はMicro USBによる電源供給用。左側にちょっと見える出っ張りは、マイクをオフにするスライドスイッチ。
Amazon Echo dot
こちらがAmazon Echo dot のお尻。左側の穴はGoogle Home miniと同様にMicroUSBによる給電用。右側にあるのがステレオミニジャックでここから外部オーディオ機器に出力できる。これはいいなぁ。
電源アダプタとケーブル
まずはケーブル三種盛り。手前からLINE WAVE / Google Home mini / Amazon Echo dot用の電源ケーブル。一番手前のLINE WAVEだけ特殊な形状のプラグになっている。他はMicroUSB。LINE WAVEのケーブルは布状のものでカバーされていて大変見た目がいい。
LINE WAVE
LINE WAVEの電源アダプタはこちら。サイズ的には一番大きい。
Google Home mini
Google Home miniの電源アダプタはこれ。唯一電源アダプタとケーブルが一体化されている。
Amazon Echo dot
Amazon Echo dotの電源アダプタはこれ。LINE WAVEのものの寸が詰まったくらいのサイズ感。
アシスタント機能の比較
LINE WAVE | Google Home mini | Echo dot | |
運行情報を教えて | ☓ | ☓ | ☓ 対応する 可能性は ありそう |
渋滞情報を教えて | ☓ | △ | ☓ 対応する 可能性は ありそう |
横浜駅から汐留駅までの行き方を教えて | ☓ | ◯ | ☓ 対応する 可能性は ありそう |
港区の明日の天気を教えて | ◯ | ◯ | ◯ |
タイマー3分かけて | ☓ | 確認つき | 確認つき |
3分タイマーをかけて | ◯ | 確認つき | 確認つき |
3分後に教えて | ◯ | 確認つき | 確認つき |
23時30分にアラームかけて | ◯ | 確認つき | 確認つき |
明後日の7時にアラームかけて | ◯ | 確認つき | アラームは 24時間まで |
日曜日の5時にアラームかけて | ◯ | 確認つき | アラームは 24時間まで |
Yahoo!の株価を教えて | ☓ | ◯ | ☓ |
2かける3は | ☓ | ◯ | ◯ |
2足す3は | ☓ | ◯ | ◯ |
2ヘクタールは何平方キロメートル | ☓ | ◯ | △ |
織田信長って誰? | ◯ | ◯ | ◯ |
ふぐって何? | ◯ | △ | △ |
LINE WAVE
タイマーの語順にうるさいところが残念。あと計算とかもできない。基本的にはそんなに賢いわけではない。
Google Home mini
これはさすがGoogleと言わざるをえない。アシスタントとしての性能は非常に高い。
Amazon Echo dot
Googleに比べると、回答の自然さとかで半歩劣るものの気になるほどではない。
音楽再生機能の比較
LINE WAVE | Google Home mini | Echo dot | |
ドリカムの曲をかけて | ◯※ | ◯/◯ | ◯ |
世界はそれを愛と呼ぶんだぜをかけて | ◯ | ☓/◯ | ◯ |
ヤバイTシャツ屋さんをかけて | ◯ | ☓/◯ | シャッフル |
盛り上がる曲を聞かせて | ◯ | ◯/◯ | ☓ |
落ち着く曲を聞かせて | ◯ | ◯/◯ | ◯ |
ジャズを聞かせて | ◯ | ☓/◯ | ◯ |
音量を下げて | ◯ | ◯/◯ | ◯ |
音量を一番小さくして | ☓ | ◯/◯ | ◯ |
音量を1にして | ☓ | ◯/◯ | ◯ |
音量を上げて | ◯ | ◯/◯ | ◯ |
次の曲にして | ◯ | ◯/◯ | ◯ |
前の曲にして | 曲が違う | ☓/◯ | ◯ |
音楽を止めて | ◯ | ◯/◯ | ◯ |
※GoogleHome は左がSpotify、右がGoogle Play Music。Spotifyはハッキリと出来がよろしくない。
※LINE WAVEの「ドリカムの〜」は録画し忘れたけどちゃんと動くことを確認してます
LINE WAVE
LINE WAVEが利用する音楽聞き放題サービスはLINE MUSIC。
Google Home mini
Google Home miniが利用する音楽聞き放題サービスは Google Play Music あるいは Spotify。見比べるとわかるけどSpotifyにする理由はない。
Amazon Echo dot
Amazon Echo dotが利用する音楽聞き放題サービスはAmazon Music Unlimited。
まとめ
「家族持ちがリビングに置くなら」という条件で言えば、イチオシはGoogle Home miniかなーという感じ。
推す理由としては、まず筐体が可愛いこと。これは結構大事。色展開も多いし、miniについてはそもそもフォルムが愛らしすぎる。
それから、声を出すデバイスなので、やっぱり家族感というか仲間感って必要だと思うのだけど、「ちょっとした聞きたいこと」をさくっと教えてくれることはとても高く評価できる。
例えば、ちょっと計算したい時って、今までだとスマホのロック解除して計算機立ち上げて…となるわけだけど、Google Home miniはそのあたりが賢いので、「家にいるちょっと気の利くパートナー」として一緒にやっていける感じがする。あと、子供たちが宿題の時に簡単な計算とかだとGoogleに聞ける(Google本人には「宿題はダメ」って怒られたけど)。
音楽を再生するというところについては、これはもう絶対にSpotifyではなくGoogle Play Musicを契約すべき。音声で操作する場合、欲しいものが一発で得られるかどうかというのはすごくUXを左右するので超重要。
実のところ、音楽再生に限定したら、Amazon Echo dotのほうが個人的には気に入ってるんだけど、「リビングに1台だけ置く」という普通の使い方を考えると、音楽再生よりも、上記の「パートナー感」の方が重要かなぁということで、イチオシはGoogle Home miniにしてみた。
ここまで名前が出てきてないLINE WAVEはどうしちゃったかというと、ちょっとリビング置きは無理じゃないかと思ってる。というのは、誤作動が多すぎるのですわ。
静かにしている時に突然起動して…というホラー的展開はないのだけど、テレビがついていたり、あるいはテレビは消えてるけど家族は会話してるというよくある状況下で、Clovaちゃんは突然「お呼びですか?」とか割り込んでくる。呼んでないって。
「お呼びですか?」ならまだ「あー、何かが『Clova』に聞こえちゃったかな?」と思えるんだけどその辺のプロセスをすっ飛ばして「そうですねぇ。私はそうは思わないですけど。」とか、突然言われると、ぶっちゃけ家族の会話が止まる。これはリビングには置けない。
ただ、スピーカーとしての性能はいいし、LINE MUSICもいい感じなので、後述するように我が家では私の自室に置いて使ってる。ついでに自室の照明をコントロールして…とか思ったんだけど、我が家で唯一私の部屋の照明だけがリモコンに対応していないというしょんぼりパターン。
他2機種はそれぞれどんなシチュエーションに向いているか
イチオシのGoogle Home mini以外はどうなの?ということもかんたんに触れておきます。
Amazon Echo dot
上でも書いたように、音楽再生という点で見るならAmazon Echo dotがリビング置きでも全然良かった。スマートスピーカーに「パートナー感」を求めないのであれば全然アリ。あと、今回は比較の対象にしていないけれども、Amazon Echo の真髄はそのスキルの豊富さだと思っているので、そこにこだわるのであれば逆にEcho一択になるかもしれない。
LINE WAVE
これも上で書いたように、リビング設置という点から漏れてしまったのは、誤作動によるものなので、静かな環境であれば全然OK。例えば寝室とかはいいんじゃないかなぁと。あとは一人暮らしとか。あーでも一人暮らしでテレビに誤反応したらちょっと怖いかもなぁ。家電との連携がし易い(テレビと照明に限定すれば、国内で標準的な赤外線リモコンとして使える)のも一人暮らし向きな気がしてきた。
我が家ではどうするか
ここまで書いといてなにそれって感じだけど、我が家では、リビングにGoogle Home miniとEcho dotを2台おき、私の書斎にLINE WAVEという布陣になってます。
リビングがGoogle Home miniの1台置きではなく敢えての2台置きなのは、2台あるからっていう理由が一番大きいのだけど、それ以前の問題として、家族で使う音楽聴き放題サービスは、Amazon Music Unlimitedにしようと思っているから。これについては別記事でLINE MUSIC、Google Play Music、Amazon Music Unlimitedの比較をしてみたいと思います。
Amazon Music Unlimitedについてはひとまずはこちら。個人的にはファミリープランがすごく気になっているのでここに絞った記事も近日中に作成します。
書斎でのLINE WAVEは誤作動もなく順調に動いてる。リビングにおいていた時の誤作動は、私がでかい声で笑ったりした時によく起きていたので、センサーがセンシティブなのかなぁ。ソフト側のバージョンアップで改善しそうな気がするので、またしばらくしたらリビングに持っていってみようと思ってます。
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