もともとお客様先訪問とか外出の多い仕事だったのですが、今年度から出張も結構ちょくちょくある部署に異動したこともあり、バッテリー関係についてはどの組み合わせが最適なのか継続的に検討していました。
今回、EnergizerのXP20001PDを購入したんですが、これ、今まで自分の持ち物に足りなかったラスト1ピースをバッチリ埋めるパーツという気がしています。
XP20001PDについて
XP20001PDは、電源関係の老舗、Energizerから発売されているモバイルバッテリーです。特徴などは公式サイトにも記載されていますが、個人的にはこの商品を特徴づけるのは「最大45WのUSB PD」と「最大4ポートのUSB-Aポート」を併せ持つというところだと考えています。
最大45WのUSB PD
USB PDはUSB Type-C形状のコネクタから接続先の機器に最大100Wの給電を行うことのできる規格で、例えばMacBookやSurfaceなどのノートPCにも給電できます。
XP20001PDはUSB-PDで最大45Wの電源供給が可能で、これは、MacBook Air 2018(Retina)に標準でついてくる純正充電器からの電源供給よりも大きな値となります。
今まで私が使っていたモバイルバッテリーにはUSB PDはついていなかったのでこれがついているだけでかなり使い方が変わってきます。
最大4ポートのUSB-Aポート
XP20001PDはUSB-Aを4ポート持っています。これは、USB-Aを使う充電を同時に最大4つできるということで、これはこの種の機器としてはかなり多い部類です。大抵は2つくらいが一般的かと思います。
私が普段仕事で持ち歩く「充電する可能性のある機器」はざっくり以下のような感じになります。
- iPhone XR (会社貸与)
- iPhone XR (私物)
- iPad Air
- Zenfone Max Plus
なので、USB-Aポートが4個、USB-A→Lightningのケーブルが3本、USB-A→MicroUSBのケーブルが1本あれば、全ての充電をXP20001PDからまかなうことができます。
USB-Cポートは入出力両方に利用可能
USB-Cポートは、先に書いたようにMacBook Airなどへの給電用に出力ポートとして使うこともできますが、XP20001PDへの充電用に入力ポートとして使うこともできます。
入力用にはMicroUSBポートも利用可能
上記のように、XP20001PDへの充電は、USB-Cポートを利用することもできますが、反対側についているMicroUSBポートを利用することもできます。
まとめると
XP20001PDは以下のような特徴があります。
- USB-Cポート(1個)は以下の二つの用途に利用できる
- 最大45Wの出力ポート(MacBook Airなどへの充電)
- 入力ポート(XP20001PD自体の充電)
- USB Type-Aポート(4個)は出力ポートとして利用できる
- MicroUSBポート(1個)は入力ポートとして利用できる
この「入力ポートが二つある(Type-C or MicroUSB)」ことと「出力ポートが最大5つある(Type-C 1つ + Type-A 4つ)」ことを組み合わせることで、この機種でこそ実現できる、特徴ある使い方ができると考えています。
そのためには、Anker PowerPort II PDとの組み合わせが良いのではないかと思われますので、次に、Anker PowerPort II PDについても説明します。
Anker PowerPort II PDについて
Anker PowerPort II PDは、モバイルバッテリーで定評のあるAnker社の充電器で、Type-C(PD)とType-Aのポートを1つずつ持っています。
2018年の12月に購入して以来非常に便利に使っているのですが、少しだけ困ったこととしては、Type-Aのポートが一つしかないため、出張先などで複数のデバイスを充電しようとするとポートが不足し、結果としてもう一つ充電器を持っていくことになります。ちなみに私はRAVPowerのRP-UC11を使っています。
つまり、以下の図のような使い方をしていました。
この組み合わせでも、1台は同時に充電できないデバイスができてしまいますし、充電器を二つ持ち歩く、しかもそれとは別にバッテリーも持ち歩く、というと結構な重さになることもあり、どうにか解決できないものかと考えていたわけです。
組み合わせての使い方
以下のような使い方をすると、Energizer XP20001 PDとAnker PowerPort II PDとの組み合わせならではの良さが活かせるのではないかと考えています。
コンセントが有るところでは、Anker PowerPort II PDがメイン電源となり、MacBook AirとEnergizer XP 20001PDのMicroUSBポートに給電します。Energizer XP 20001 PDは自身が給電を受けつつ4台のデバイスに給電します。
この動作ができるかどうかがEnergizer XP 20001 PDを購入する時に一番心配していた点で、「給電されつつ給電する」ことができなければ活用の場面は狭まるな、と思っていたのですが、実機で確認したところ問題なく「給電されつつ給電する」ことが確認できています。
この時一つだけ注意点があって、給電するデバイスを全てつないでからEnergizer XP 20001 PDの電源ボタンを一度タップしてやる必要があります。これは、「給電されつつ給電する」ときにだけ必要なようです。
なお、私はUSB-Cで給電する(したい)デバイスがMacBook Airだけなので上記のようなつなぎ方になりますが、USB-C経由でiPhoneも給電する(この方が高速充電が可能です)場合には、上記の図で遊んでしまっているXP20001PDのType-Cポートも出力用に使えますので、最大で5台のデバイスに給電可能です。
コンセントのないところでは、先程のパターンでは入力用として使っていたUSB-CポートをMacBook Airへの出力用として利用します。ある意味でXP20001PDの正しい使い方とも言えると思います。このパターンでも安定して動作することが確認できています。
一応、コンセントが有る場所でのオプションとして、PowerPort II PDからXP20001PDのMicroUSBを経由して全ての充電を行うパターンも確認してみて正常動作が確認できています。
ただ、PowerPort II PD側のUSB-Cポートを遊ばせておく意味があまりないので、基本的にはこのパターンはあまり使わないかもな、という気がしています。
荷物の重さという観点から
最後に、割と重要な「荷物の重さ」という観点からも考えてみたいと思います。
今まで持ち歩いていたのはこのセットとなります。
- モバイルバッテリー Anker PowerCore 15600
- 充電器(1) Anker PowerPort II PD
- 充電器(2) RAVPower RP-UC11
上記3つの合計は実測で598gでした。
今後持ち歩くセットはこちらです。
- モバイルバッテリー Energizer XP20001PD
- 充電器 Anker PowerPort II PD
上記2つの合計は実測で578gでした。
正直、20グラム軽くなった、という差はおそらく実感できるレベルではないと思うのですが、「PDでMacBook Airが充電できるようになった」「持ち歩くデバイスが一つ減った」ということと照らし合わせて考えると、下手すれば重量増もやむを得ないかな、と思っていただけに大収穫です。
箱の裏に「ワット時定格料は74Whなので国内線国際線の航空機内持ち込みに対応します」と記載されていてこれも安心ポイント。
これからしばらく持ち歩いて試してみますが、その際、なるべく充電器を使わない(MacBook AirにXP20001PDから給電する)運用で試してみようと思っています。これが現実的に使えるようであれば、充電器を持ち歩かなくても良いかも…という淡い期待もあるのですが、やっぱりXP20001PDへの充電もしないとだし、現実的にはこの組み合わせで持ち歩くのが、現状の僕の使い方としては最小構成かなぁという気もします。
使用感などについてはまた記事を上げると思いますがとりあえず期待していた動作ができることは実機で確認できたのでひとまずご報告という感じです。
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